「得点シーンを振り返ると、縦に速い攻撃からという印象がありましたが、そのあたりの評価は?」という質問に対して、「ボールをつないで自分たちでアクションを起こすだけではサッカーは成り立たない」と返した上で「守備もする、高い位置でボールを奪ってカウンターもする」「どちらかだけの攻撃ではなく(中略)できるだけ多く相手のゴールに向かうシーンを作っていきたい」と言ってくれたのは心強い。

ショートパスのポゼッションだけでは、どうしても閉塞感を感じてしまうのが現状。前節の雪江のゴール、昨日の池田も縦パスを生かした得点でした。これらの成功体験がチーム内の意識を変えてくれるでしょう。
◆福島民友
大見出し『福島U 劇的ドロー』『終了間際イスマイラ決めた』
小見出し『パス回しで主導権』

〈 福島の外国人コンビが、土壇場でチームを救った。1-2で迎えた後半44分。試合終了が迫る中、カウンターで長短7本のパスをつなぎ、途中出場のFWトカチが敵陣中央を突破。ゴール前で相手にクリアされたボールを、FWイスマイラが気迫で押し込んだ。
 「得点が取れない試合が続いていた。待ちに待ったゴールなのでとてもうれしい」。6月27日の開幕戦以来5試合ぶりの今季2点目が、値千金の同点弾となったイスマイラ。得点後には、家が近所で「弟分」としてかわいがっている2歳年下のトカチと、得点を喜ぶパフォーマンスも披露した。〉
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※WEB未掲載分
〈 【評】福島は2度のリードを許したが終盤の粘りで引き分けに持ち込んだ。前半は一進一退。福島は1点を追う前半35分にMF池田が同点弾を押し込んだが、その直後の同39分にPKのこぼれ球から2点目を献上した。後半はパスを中心にボール保持率を高め、猛攻を仕掛けた。後半終了間際にはFWトカチが中央突破でチャンスを演出し、FWイスマイラのゴールで同点に追い付いた。(鈴木健人)〉

〈 前半35分に1-1となる同点ゴールを決めた福島のMF池田昌生は「クロスボールが良いところにこぼれてくれて、押し込むだけだった」と振り返った。右サイドを駆け上がり、攻撃の中心として試合を組み立てた。「いろいろなところに顔を出すのが自分の長所」と役割を自覚する。
 特に後半は巧みなパス回しで相手を崩し、主導権を握る場面が目立った。昨季まで福島でプレーし、この試合で2得点を挙げた富山のFW武颯も「福島のボール回しはうまいと感じた。レベルアップしていた」と賛辞を贈っていた。〉

コメントまとめ
カカ、「前半にもチャンスがあった。そういう場面でもしっかり決めたい」「ワンマンショーではなく、チームワークで勝てるようにしたい。ベストを尽くす」
松田「追い付けたことは良かったが、前半と後半の差が激しく、毎回ミス絡みで失点している。次の試合では修正したい」


◆福島民報
大見出し『福島U 劇的同点』『終了間際、イスマイラ殊勲弾』
小見出し『流れから2得点 攻撃に光明』

〈 福島Uは前半28分、昨季まで同僚だった富山FW武颯のクロスがDF雪江悠人の足に当たってコースが変わり、先制された。35分、DF吉田朋恭の左クロスのこぼれ球をMF池田昌生が押し込んで追い付いた。
 39分にDF河西真のハンドでPKを取られ、勝ち越されたが、試合終了間際の後半44分、FWイスマイラが途中出場のFWトカチとの連係から同点ゴールを挙げた。〉
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※WEB未掲載分
〈 福島Uは2度追い付く粘りを見せた。セットプレーを除く、流れの中での複数得点は今季初。ホームで2試合連続のドローとなったが、攻撃面は一筋の光明が差した。
 攻撃が停滞した前半からリズムを変えようと、松田岳夫監督は後半18分と32分に2枚替えを敢行した。1点を追う44分、カウンターから途中出場のFWトカチがFWイスマイラに預け、リターンを持ち込んでシュート。こぼれ球に反応したイスマイラが開幕戦以来の2点目を決めた。
 ナイジェリア出身FWのスピードや懐の深さを生かし切れない試合が続いていた。今週の練習はイスマイラが相手の最終ラインの間でボールを受け、他の選手が前を向いてサポートする形を意識した。発展途上ながら、松田監督は「追い付いたのはプラスになる」と前向きに捉えた。
 守りではミス絡みの失点が繰り返された。第2節以降の5試合はいずれも先制され、勝利を逃している。中3日でアウェー戦が続く。イスマイラは「得点が一番だが、味方へのアシストも大事」と勝利を優先する姿勢を強調した。〉

〈『池田 今季初得点』
 福島UのMF池田昌生が前半35分に今季初得点を決めた。DF吉田朋恭の精度の高いクロスを信じ、ゴール前に詰めた。右足でネットを揺らすと、すぐボールを拾い、追加点への意欲を見せた。右サイドハーフながらトップ下や最前線に顔を出し、攻撃の中枢を担う。今季の目標は得点、アシストで2桁。「ゴール前のアイデアを増やす」と改善点を挙げた。〉


◆スポニチ福島県版
見出し『ユナイテッド粘ってドロー』『イスマイラが同点弾』

〈 福島ユナイテッドはカターレ富山に2-2で引き分け、ホーム不敗をキープした。1-2の後半44分、FWトカチ(19)とのコンビネーションで切り崩したFWイスマイラ(21)が左足で押し込んだ。「ここ何試合か決められていなかった。待ちに待ったゴールを決められて良かった」。開幕戦の八戸戦以来となる今季2点目でチームに勝ち点1をもたらし、笑顔を見せた。
 それでも、昨季ユナイテッドで15得点を挙げた富山のFW武颯(25)に2得点を決められるなど、課題は残っている。松田岳夫監督(58)は「ボランチのマークにズレがあって、FWのバイタルエリアの部分が修正できなかった。そこを武に使われた」と振り返った。〉


『カカ元気ないんじゃ?問題』は杞憂に終わってくれた模様。新旧背番号9対決でも引けを取りませんでした。引き上げる時は相変わらずファンティーニと何やら言葉を交わしていましたが、トムとジェリーみたいなもんでしょう、きっと。民報でも取り上げられていたカカを活かした攻撃は池田の得点のシーンで顕著に現れましたし、得点こそならなかったもののカカが抜け出してGKと1対1の場面を作ることもできました。彼のキープ力、身体能力は福島の武器の一つ、もっともっと活かしてほしいし活躍してほしい。